仙台市若林区にある陸奥国分寺は、仙台市内に現存するお寺で最も古い歴史を持っています。
奈良時代に聖武天皇の詔により全国に建立された、いわゆる國分寺の中でも最北にあるのが陸奥国分寺で、その歴史は1260年以上も前に遡ります。
一旦は焼失したものの、薬師堂を中心に仙台藩の祖となった我らが伊達政宗公によって再建されました。
この陸奥国分寺では、建国記念日に合わせて「修正会(しゅしょうえ)」というお祭りが行われます。世の中の平和・民衆の幸福・豊漁・豊作を祈るお祭りです。
午後に行われる年に一度の本尊の御開帳は仙台市民ならずとも一度は体験したい瞬間で、僅か10数秒の間に本尊が納められている厨子の中に「おひねり」が入ると、その年に良いことが起こると言われています。
また、法要が終わった後に希望者に授けられる「御朱印」を身に着けていると病気にならずに住むと言われています。
江戸時代から続く修正会。自分の願いはもちろん、仙台市の復興を願って参加してみるのも良いかもしれませんね。